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三本杭(滑床山):鹿のコル〜鬼ヶ城山〜大久保山〜八面山〜熊のコル〜串ヶ森〜目黒鳥屋〜横ノ森〜三本杭
2010年11月3日(水曜日)晴れ
ホーム3:40 7.45鹿のコル8:05 → 8:25鬼ヶ城山 → 8:40猪のコル →8:53大久保山 → 9:01八面山9:06→ 
9:28熊のコル → 9:36串ヶ森分岐 → 9:53横ヶ森分岐 → 10:00小屋ヶ森 → 10:29串ヶ森 → 10:45目黒鳥屋
11:00 → 11:38横ヶ森分岐 → 11:47横ヶ森 → 11:54タルミ → 12:00三本杭(昼食)12:45 → 12:50タルミ →
12:59串ヶ森分岐 → 13:05熊のコル →13:26八面山巻道分岐 →(八面山巻道)→ 13:39大久保山巻道分岐 →
(大久保山巻道)→ 13:50猪のコル → (鬼ヶ城山巻道) →14:15鹿のコル      <ルート図はこちら

歩行時間 :6時間10分(昼食、休憩時間含む)
 錦秋の山と渓谷を求めて、宇和島市の鬼ヶ城山系を歩き、四国屈指の渓谷美を誇る滑床渓谷を散策しようと
夜の明けぬうちに家を出発する。
 松山道を降りて宇和島市に入り「滑床渓谷」の看板を左に曲がり国道320号線で須賀川ダムにさしかかると
見落としそうな小さな道路標識がある。その「黒尊」とだけ書かれた標識から黒尊林道にはいる。
 8時前に鹿のコルに着いた。まだ誰も来ていない。軽い朝食を取っていると次々と車がやってくる。そのなか
の高知の女性3人組も目黒鳥屋(メグロトヤ)に行くと言う。地形図には名前の無い山だが、三本杭の南尾根に
ある1156.8m峰の山で地元ではかなり人気の山だそうです。
 登山口から鬱蒼とした杉林の中を行くと鬼ヶ城山の標識がある。標識を右にとると尾根に出て、すこし進むと
次第に傾斜が急になってくる。シャクナゲの木が茂る急登を登ると主尾根に出て緩やかな道を行くと鬼ヶ城山
山頂に着く。展望は無くシャクナゲの季節以外は面白みの無い山だが、鬼ヶ城山系の名前がついているので
登頂しない訳にはいかない。
 鬼ヶ城山から下りたところが猪のコル。南に下れば黒尊スーパー林道の登山口に出る。帰りに歩く予定の巻き
道も合流している。 高知の人の「そっちに行くと急ですよ」の助言を無視して、巻き道を通らず大久保山の山頂
へ。山頂は笹原の中にあり、鬼ヶ城山、三本杭の展望が開ける。大久保山を降りるとまもなく次の八面山山頂
に着く。山頂からの眺めは良く、北に高月山、東にはこれから歩く目黒鳥屋へのなだらかな山並みが望める。
 八面山からアセビの中の急坂を下ると吊尾根の平坦な道になる。ブナ、モミ、ツガ、赤い木肌のヒメシャラ・・・
青い笹床に紅葉した木々のコントラストの美しい森の中を気持ち良く歩いていく。しばらくすると癒しの森は笹床
から落ち葉の絨毯へ姿を変え、一段と秋らしい雰囲気になっていく。緩やかな吊尾根の鞍部が熊のコル、滑床
からの道が合流してくる。熊のコル?鹿のコルには鹿がいるのだから、ここには熊がいるのだろうか?タルミに
向かって尾根を上がると8分で巻き道に入る。鹿避けネットに沿って進むと苔むした岩の道を歩く。ここは深い森
と濃い自然があふれた登山道だ。
 周りが開け、不毛の黒い土と鹿避ネットが現れると横の森と小屋ヶ森の鞍部(藤ヶ生越)に着く。この殺伐と
した風景も鹿の害なのだろう。
 藤ヶ生越からアセビの森を潜って小屋ヶ森へ。アセビだけは鹿害を免れ元気いっぱいだ。小屋ヶ森の先端から
急坂を下ると吊尾根と同じ風景が現れ、癒しの森を再現している。  苔が生えた広場を登り、アセビの森を抜け
ると串ヶ森山頂だ。串ヶ森を越えると再び、いやそれ以上紅葉した癒しの森が続いている。
 10時45分目黒鳥屋頂上に到着。誰もいない静かな山頂からは三本杭をはじめ、四国の山々が見渡せるが
山の名前はさっぱり分からない。山頂は霜が解けたのかぬかるみ気味で座る所も無い。時間も早いので三本杭
まで行って昼食にする。
鹿のコル 駐車場と登山口 登山口から少しはいると尾根に向かう分岐がある
鬼ヶ城山山頂 猪のコル  南に下ると黒尊スーパー林道へ 
大久保山山頂 大久保山から鬼ヶ城山を振り返る
八面山 正面に三本杭 左方向には高月山
右方向には目黒鳥屋 笹床の美しい吊尾根の縦走路
秋を感じさせる登山道 なだらかな道がどこまでも続く
あちこちにブナの巨木も 熊のコル
串ヶ森に向かう分岐 トラバース沿いのブナ林 横ノ森と小屋ヶ森の鞍部
鹿避けネットの向こうに見える吊尾根 小屋ヶ森辺りから三本杭を
アセビの森からブナの森へ アセビの林を抜けると串ヶ森
串ヶ森山頂 まるで公園の中を散策している様
秋本番 目黒鳥屋山頂 後方は三本杭
 目黒鳥屋を後にして下り始めると次々と登山者に出会う。 藤ヶ生越の岩陰では高知の三人組が食事中
だった。藤ヶ生越からは横ノ森へ向け急登を登る。山頂は縦走路の路上にあり展望は無い。山頂を少し下ると
視界が開け三本杭が目の前に見えると三本のタルミに着く。苔の緑と黒い土、ネット柵に囲まれ植栽された
ミヤコザサとススキがやっと息づく不思議な空間だ。扉を開けて急坂を登れば三本杭山頂だ。高月山が間近に
見え、歩いてきた目黒鳥屋の稜線が懐かしい。頂上広場では沢山の登山客が食事中だ。我々も味噌汁弁当
で腹ごしらえをしよう。
 帰途はたいした登りは無いが巻き道を辿って帰ることにする。タルミから急坂を下り熊のコルへ。後は「これ
何の木?」のクイズを解きながら、八面山巻き道、大久保山巻き道、鬼ヶ城山巻き道を経て鹿のコルに帰る。
巻き道も雰囲気のいい道だ。
 全山、整備された公園の中を行くような山旅だった。
 さぁー、今夜は成川渓谷で車中泊!今年初めてのミニキャンプだ。 
登山道路上にある横ノ森山頂 桧尾根に向かう苔むした道
タルミの不思議な景色 三本杭頂上
山頂から目黒鳥屋を見る 帰りはクイズを解きながら
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