おしどり登山隊
★ 冠山1732m)平家平1693m)縦走 
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2009年10月11日(日曜日)       ルート図はこちら
■ 天候: 快晴
■ アプローチ:問題なし(大永山トンネルから1.3km下った所)     
■ 登山口:中七番登山口
■ 駐車場:住友フォレスタハウスから50m程先の空き地と路肩
■ お弁当:平家平山頂
■ 登山道:一の谷越えまで危険箇所あり、後は笹の藪漕ぎ
コース
ホーム4:35 7:00新居浜IC  7:30駐車地7:41 ⇒ 7:43住友フォレスタハウス7:45 ⇒ 
7:56林道出会い ⇒ 8:28林道終点 ⇒ 9:20ナスビ平 ⇒ 9:48源流の碑9:55 ⇒ 10:15一の谷越 ⇒
11:03冠山頂上11:10 ⇒ 12:04平家平(昼食)12:45 ⇒ 13:17鉄塔巡視分岐 ⇒ 14:48住友フォレスタ
ハウス ⇒ 14:50駐車地15:00 。。。。。。18:30ホーム

歩行時間:7時間02分(昼食、休憩含む)
昼食時間:41分               
レポート
 快晴の日曜日、2週間前寒風山から見た冠山〜平家平の稜線を歩くことにしました。
 新居浜ICを出て県道47号線に入り、標高950m付近にある大永山トンネルを抜け、1.3kmほど下ると住友
フォレスターハウスに到着。ハウスのまえの駐車場はハウスの利用者のみなので、登山者は50mほど先の空
地と少し広くなった路肩を利用する。シーズンオフなので今日は1台先客があるのみ。支度を整え、車止めの鎖
を越えてフォレスターハウスへ、玄関の前に入山届けがあるので記入して出発する。
 ハウスの左手を通り、遊歩道を進むと冠山と平家平の分岐にでる。手製の標識に従い、右手に桧林の中を10
分程登り、モミやツガの自然林になると私設林道にでる。林道から今日登る冠山と平家平を見ることが出来る。
 明るい緩やかな道を暫く行くと、渓谷沿いの道に降りる地点には立入り禁止の指導標がある。30分程で林道
は終わり、山道となる。
 小さな沢を渡ったり、傾いたり朽ちて落ちそうな木橋を幾度か渡るけれど、比較的緩やかな登りの道はハイキン
グコースにピッタリだ。花の季節は人の行列になるのだろうが、今日は単独行の人に抜かれただけだ。
 林道終点から約1時間、切り立った山肌から突然平らな開けた場所にでる。苔むした石垣や段々畑に人の生活
の痕跡がかんじられる。ここが江戸時代から明治中期にかけて、炭の中継地点とした栄えた奥七番山縦の木宿
のあった「なすび平」だ。 そして現在、四国随一のカタクリの群生地となっている。
 「なすび平」から道は急になり、「一の谷越え」まで、切り立った谷のトラバースや渡渉、崩落した地点の迂回路
など次々と危険な地点が現れる。特に源流の碑を過ぎて出会う崖の斜面は道幅も狭く滑りやすいので注意が必
要だ。「ナスビ平」から1時間、やっと「一の谷越え」に到着。
住友フォレスタハウスから50m先の駐車地 住友フォレスタハウス矢印が登山口(マウス ON)
フォレスタハウスの庭から登山道へ 冠山と平家平の分岐
林道から眺める冠山と平家平 林道終点
いくつか渡る丸太の橋 マウス ON) ナスビ平
銅山川源流の碑 滑りやすい岩に刻まれた狭い登山道(危険!
 一の谷越えは峠と言っても展望は無いので左に曲がって冠山に向かう。すぐシコクザサの藪漕ぎが始まる。
5分もすると視界が開け笹ヶ峰やちち山の稜線を見ることが出来る。樹林の中に出たり入ったりしながら急な道を
笹を掻き分けながら登って行く。開けた場所では山並みを振返り、また笹の中に潜って行く。また単独行の人に
抜かれた。やがて前方に冠山の断崖が現れる。笹と岩と紅葉のコントラストが素晴らしい。写真は逆光で良く分
からない。冠山の頂上は狭く展望もよくない。先ほどの人が崖の上まで案内してくれた。あまり人が行かないのか
道は笹に覆われ良く分からない。崖の上には絶景が待っていた。石鎚山系の山々が連なり、遠くに石鎚も確認
出来る。眼下には紅葉…… 素晴らしい! 
一の谷越え 深い笹薮
樹林を抜けると 雄大な山並み 冠山の断崖
冠山に向かって笹漕ぎ 笹尾根から振返る 冠山山頂 秋です
冠山の展望所からの眺望
 冠山から平家平までも笹漕ぎの縦走路。でも、展望が良く、平家平を見ながら歩く、この尾根道はこのルートの
ハイライト。
 南に広がる笹原を見たり、後の冠山を振返ったり、刻々変わる山の姿に見とれているとツイ足を滑らし転倒なんてことも。
 平家平に近づくとちらほら人影がみえる。小さなピークを越えて、広大な笹原の山頂に着くと秋の風が冷たい。
我々と逆周りの人、南から登って来た人で少しは賑やかな山頂で昼食にする。
広い頂上だが笹に覆われ、意外と座る場所が無い。笹とリンドウを避けて座り、味噌汁といつもの弁当、今日は
完食。
 360度の展望、石鎚山脈や法皇山脈の山並みをたっぷり堪能して下山する。
 帰途は笹が刈られ良く整備された道を下り、保線道分岐を左折し、急斜面を九十九折(それ以上かも)に降りて
行く。これを登るのは大変だ、展望も何も無い急坂をひたすら上がることになる。分岐から1時間ほど下った所に
鉄橋があり、これを渡って登り返すとまたジグザグに急坂を下っていく。膝が悲鳴をあげるころやっと散策路に
出る。丸木橋や吊橋を渡り、最後の丸太の階段を上がって、やっとフォレスターハウスに帰ってきた。
 平家平を越えて、横倉山に落ち延びた平家の一族のことを思いやる余裕はありませんでした。でも素晴らしい
景色とコースの面白さには満足のいく山でした。
笹を漕いで平家平へ
平家平への尾根 冠山を振返る、後に笹ヶ峰、ちち山
南面に広がる美しい笹原 笹原と紅葉の尾根道
途中の岩で
頂上に向かう道 平家平山頂
静かな山頂で 山頂で昼食中の登山客 下山道と下山道から平家平を
下山道から見る法皇山脈 紅葉しかけたブナの道
分岐 鉄橋から登り返す 散策道に帰ってきました 最後の丸太の階段

 ”この時期、なすび平からのコースは静かな山行きが楽しめるから好きだ”と単独行の人の言葉
  ”次は法皇山脈だ!”

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